昨年カルロスの絵本を買う時にたまたま見つけたステキな2冊のレビューです。

■PRINCESS PRINCESS Ever After
塔に閉じ込められた王女を、救いにきたのも王女!
でもせっかく助けに来てもらったのに、私はここにいる!と拒否する塔の王女。
偶然出会った2人が心の中に潜む葛藤と対峙し、環境の枷からも心の枷からも自由になるために駆け出すストーリーを、きゃんわゆい絵で描いた一冊です。

ppea_01s

ppea_02s

漫画チックなコマ割りと表現で、愛嬌ある2人と道中に出会うおとぎの世界の住人がぎゅぎゅっと描き込まれ、どのページも何度見てもかわゆい。

ppea_03s

馬やチビドラゴン、途中で合流する他所の国の臆病王子、道中出会う一つ目巨人、みんな味があります。
「プリンセス プリンセス エバーアフター」という題を訳すと「お姫様×2、それからずっと幸せに暮らしましたとさ。」
なのでラスト近くの幸せそうな2人を出しちゃってもOKでしょう。

ppea_04s
2人のこのかお〜!

巻末に入ってる、少し月日が経ってからの成長した2人の結婚式もフワフワできゃわわ〜!!です!

今のところ英語版のみですが、比較的平易な英語なのと、全くわからなくても漫画コマの流れででだいたいの物語は掴めると思います。
同じ著者さんのTea Dragonというシリーズの他の絵本も、少し違うテイストで大変カワユイです。
kindle版なら1000円くらい。
------------



2冊目!

■Prince & Knight
ある王国の王子様、お年頃なので両親がいろんな国のお姫様を結婚相手にどうかと次々連れてきます。
皆性格の良い素敵なお姫様、けれど王子様はどうしてもお付きあいを始められません。
悩む両親、悩む王子…

そんなある日、王族がお見合いで国を離れているときに王国に悪い竜がやってきて城下町を襲う大事件が。
王子は単身、竜を退治しに馬を走らせますが、大きな竜は手強く大ピンチ。
そこに駆けつけたひとりの騎士!一緒に竜を倒します。
2人はひと目で恋に落ち、国に帰って王様女王様に挨拶し、幸せに暮らしました。
めでたしめでたし…


うっかり全物語を書いてしまった!!!

pak_01s

pak_02_s
こちらの絵本は見開き両面を横長に大きく使った絵が素敵。

pak_03_s
そしてチャーミングな王子と相対する騎士が無精髭男というリアルな感じが、たまらんですたい。

pak_04_s
すごくイチャイチャする2人。羨ましい。今時はリア充爆発しろって、どう表現するのが流行りなんですかね。
このあとの2人の結婚式もこれまた「はぁー!よきよき!」な幸せ見開きです。

21年4月に続編刊行予定らしく、amazonで予約も始まっていました。楽しみ。



--------------------
最初はほうほう、と自分用に買った2冊でしたが、カルロス用に本棚にさしておこう、と思ったのが、2冊とも周囲の人が2人の結婚を当然のこととして受け入れているほんわかした描写を見てでした。
読んでみて本自体に興味を持っても持たなくてもいいので、世の中はこーいうもん。と思ってもらえたらいいなと。

今日本でもジェンダーフリーを普及させる良き動きが社会で進んでおり
10年前にオーストラリアやシンガポールを旅して出会ったジェンダーフリー推進政策のあの空気が、自分の暮らす場所にもやってきてくれて
カルロスの世代の子供たちは、どんなジェンダーも普遍的・一般的なものとして生きてゆくのでしょう。

そのころには多分、自分が本を紹介するにしても
こういったジェンダーについてのうんぬんかんぬんな文章なんかも無くなっているのだろうなぁ。



≫ジェンダーフリー…
(ラテン文字表記:gender-free)とは、「従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること」と定義される。 (Wikipediaより引用)





Princess Princess Ever After
■PRINCESS PRINCESS Ever After
著者:Katie O'Neill


pak_01ss
■Prince & Knight
著者:Daniel Haack

こちらは日本語訳も出ました、わーい!
pak_01_jpss
■王子と騎士
著者:ダニエルハーク





 ●書籍2冊出てます(・8・)●
3E5E25BC-E381-45B4-8737-0AE76B3E9B55

 ●ことりたちのLINEスタンプ●
F7510107-CC1E-4A53-96E0-E2B8E6164192



↓押していただけるとはげみになります。

ブログランキング・にほんブログ村へ